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AIで減らしたいのは、人の価値ではなく、繰り返しの仕事だ。

AIを導入しても、まだ仕事は楽になっていない。それでも、AIと仕事を進める中で、新しい可能性を感じ始めている。仕事を奪われるという不安だけでなく、人や企業が新しい価値を生み出せる未来について、foredoomの今の考えを綴ります。

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繰り返す紺色の紙の束がほどけ、余白と複数の道へ広がる抽象ビジュアル

JOURNAL 01

効率化の先に、人が考える時間を増やす。

「AIを導入して、仕事は楽になりましたか?」

もし今そう聞かれたら、正直なところ、答えは「まだです」。

むしろ、AIに任せた仕事の不具合を修正したり、動作を監視したり、思いどおりに進まなかった原因を調べたり。以前とは違う種類の仕事に、かなりの時間を使っています。

効率化のためにAIを導入したはずなのに、そのAIの面倒を見るために忙しくなっている。少し矛盾しているようですが、これが今の現実です。

それでも、数週間後、あるいは数か月後には、今とは違う働き方ができるのではないか。

そんな期待が、少しずつ大きくなっています。

AIと一緒に仕事を進める中で、以前とは違う手応えを感じる瞬間が増えてきたからです。

まるで、新しい社員を育てているような感覚

AIを仕事に使ううえで、指示したことを正確に実行してくれるかどうかは、もちろん重要です。

実際には、こちらの意図がうまく伝わらなかったり、思いもよらない間違いをしたりすることもあります。

ただ、最近はそれだけではないと感じる場面が増えてきました。

細かな手順をすべて説明しなくても、何を実現したいのか、その意図を汲み取って仕事を進めてくれる。

ときには、こちらが想像していた以上の提案や成果を返してくれることさえあります。

そんな瞬間は、素直に面白いと感じます。

感覚としては、新しい社員に仕事を教えているのに近いかもしれません。

最初からすべてを任せられるわけではない。仕事の進め方を伝え、間違いがあれば修正し、少しずつ任せられる範囲を広げていく。

もちろん、AIが人間と同じように経験を積み、成長しているわけではありません。こちらの指示の出し方や、共有する情報、仕事の手順、確認する仕組みが整ってきたことも大きいと思います。

それでも、AIを含めた仕事の仕組み全体が、少しずつ育っているような感覚があります。

今はまだ、教える側の負担も大きい。

けれど、その先に何ができるようになるのかを考えると、楽しみでもあるのです。

「AIに仕事を奪われる」という言葉への違和感

AIについて語られるとき、「人間の仕事が奪われる」という話を耳にすることが増えました。

AIの進化によって、多くの仕事が変わっていくことは間違いないでしょう。

これまで人が担当していた業務が自動化され、必要とされる役割が変わる。場合によっては、仕事そのものを失う人もいるかもしれません。

そうした不安を軽く考えるつもりはありませんし、誰もが簡単に新しい仕事へ移れるわけでもないと思います。

ただ、私は、その不安だけでAIの未来を語ってしまうことに、少し違和感があります。

人がやっていた作業をAIに任せられるようになることと、人そのものの価値がなくなることは、同じなのでしょうか。

例えば、これまで何時間もかかっていた仕事が短時間で終わるようになったとします。

その結果、人が不要になると考えることもできるでしょう。

でも、別の見方もあるはずです。

そこで生まれた時間を使って、今までできなかったことに挑戦できるかもしれない。新しいアイデアを考えたり、顧客と向き合ったり、会社の将来について話し合う余裕が生まれるかもしれません。

AIによって失われる仕事があるかどうかだけでなく、AIがあることで、人や企業にどんな新しい可能性が生まれるのか。

そちらにも、もっと目を向けていいのではないでしょうか。

もちろん、AIを導入すれば自然にそうなるわけではありません。

生まれた時間を、ただ仕事量を増やすためだけに使うこともできれば、人員やコストを減らすためだけに使うこともできます。

結局のところ、技術が何を可能にするかと、その技術を何のために使うかは、別の問題なのだと思います。

だからこそ、foredoomでは人の代わりを探すためではなく、人が新しい価値を生み出せる環境をつくるために、AIを活用していきたいと考えています。

人は、何を目指すのかを考える

では、AIに任せられる仕事が増えていったとき、人は何をするのでしょうか。

今の私には、大切にしたい役割があります。

それは、自分たちが何を目指しているのか、その方向を描くことです。

例えば、クライアントからWebサイトの制作を依頼されたとします。

求められたページを作ることは、もちろん仕事の一部です。

でも、本当に大切なのは、その企業がこれから何を実現したいのか、Webサイトを通してどんな未来を目指しているのかを、一緒に考えることだと思っています。

目的が明確になれば、そこへ向かうための方法は、AIが思いもよらない選択肢を提案してくれるかもしれません。

実際の制作や検証でも、人がすべての細かな作業を抱える必要はなくなっていく可能性があります。

その一方で、何を大切にするのか、どの方向へ進むのか、最後に何を選ぶのか。

そうした判断には、人や企業それぞれの価値観が深く関わります。

AIの能力が高まることで、人が考える必要がなくなるとは思っていません。

むしろ、これまで日々の作業に使っていた時間を、そうした判断や対話に使えるようになるのではないか。

AIに任せられることはAIへ。通常のプログラムで十分なことはプログラムへ。そして、人が考え、決めるべきことは人へ。

何でもAIに任せるのではなく、それぞれの得意なことを生かしていく。

そんな仕事の進め方を目指しています。

生まれた時間を、何に使うのか

AIによる業務効率化というと、作業時間の短縮やコスト削減がよく話題になります。

もちろん、それらは重要な成果です。

毎日のように繰り返している確認や整理、転記、定型的な作業を減らせるなら、それだけでも大きな価値があります。

ただ、そこで終わってしまうのは、少しもったいない気がしています。

例えば、ある仕事にかかる時間が半分になったとして、空いた時間を使って、また同じような仕事を倍こなす。

それも一つの選択でしょう。

でも、せっかく時間が生まれるのであれば、これまでできなかったことに使ってもいいのではないでしょうか。

新しい事業を考えてもいい。仕事の質を高めるために使ってもいい。

あるいは、早く仕事を終えて家族と過ごしたり、趣味を楽しんだり、何もしない時間を持ったりしてもいいと思います。

働くことが、人生のすべてではありません。

もっと挑戦したい人もいれば、今より少し余裕のある暮らしを望む人もいる。

企業にも、それぞれ目指している姿があるはずです。

どちらが正しいという話ではなく、自分たちが本当に大切にしたいことを選べるようになる。

そこに、AIによる効率化のもう一つの価値があるように感じています。

AIによって増やしたいのは、単に仕事の量ではなく、人や企業が選べる未来なのかもしれません。

まだ途中だからこそ、見てみたい未来がある

foredoom自身も、AIによって理想的な働き方を実現できたわけではありません。

今も不具合への対応や確認作業に追われていますし、本当にどれだけ時間を減らせるのか、結果が見えていない部分もあります。

それでも、こちらの意図を理解し、期待以上の仕事をしてくれるAIと接するたびに、少し先の未来が楽しみになります。

これまで人が時間をかけていた仕事を、少しずつ仕組みに任せられるようになる。

そして、そこで生まれた時間から、新しいアイデアや事業が生まれるかもしれない。あるいは、働く人の暮らしに、今より少し余裕が生まれるかもしれない。

もちろん、すべてが思いどおりに進むとは限りません。

AIがこれから社会や仕事をどう変えていくのか、まだ分からないことも多くあります。

不安を感じる理由も、期待する理由も、人それぞれでしょう。

ただ、少なくとも私がAIを活用していきたい理由は、人の価値を減らすためではありません。

人や企業が、本当に大切にしたいことへ時間を使えるようになるためです。

そのためには、AIを導入すること自体を目的にせず、何を任せ、何を残し、どんな未来を目指すのかを考え続ける必要があります。

foredoomでも、試行錯誤はまだ続いています。

これからAIを取り入れようとしている人も、すでに使い始めたけれど、思うように進んでいない人もいるでしょう。

そんな人たちや企業と、目の前の作業を減らすことだけではなく、その先に何ができるのかを、一緒に考えていけたらと思っています。

LABで、実際の取り組みを知る

これからの仕事のあり方を、一緒に考える。

foredoomでは、Web制作・運用やAI・自動化の研究を通じて、企業が新しい可能性に取り組むための仕組みを考えています。

同じような課題や関心をお持ちの方は、お気軽にご相談ください。

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